チル=イズム

人生を上手にナスがままにマメに⁈ 自分らしく生きる

国民の自由と国家との関係

こんにちは!
HIMA-JIN WALKER です

忘れた頃にふと話題になるけど、その本意がイマイチよく見えてこない「憲法改正」についての議論。

難しいからといって他人事で済ますわけにはいかないのですが、国民の立場でひとこと物申すとすれば、憲法改正について議論する前に「憲法の確実な履行、やるべきことをしっかりやり遂げて欲しい!」ということです。

国民が期待するところの大原則は、なによりも"憲法25条"の高いレベルでの完全履行です。

第25条(生存権、国の生存権保障義務)
1 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

本来、ここに政党や政治家、立場や思想による方向性の違いなく、政治に関わるすべての人が全力で取り組むべき最も基本的かつ重要な課題が明記されています。

たとえば、新型コロナと生存権の問題

政府と国民が一体となってその拡大防止に取り組むためには、すべて国民が不安なく、政府の方針に協力できるよう徹底した生活保障が必要です。

また、雇用の問題では、非正規雇用の待遇改善や最低賃金の引き上げはもちろん重要ですが、自営業者やフリーランス、雇用の形態の区別なく、いつ・いかなる時でも最低限の生活保障を実現できる仕組みを整備すべきだと思います。

第2項の「すべての生活部分」について言えば、改悪だらけの年金の問題、毎年のように起きる自然災害の問題、あおり運転等による超理不尽な人災、新型コロナ感染症による疾病などなど、明確な課題に対して、しっかりとした対策や予防措置に力を入れるべきことが明確に表現されています。

そのための消費税増税であったと誰しも期待し、理解していたわけですし (^^;

すべて国民の生きる権利をどのように保障するのかをしっかり議論し、与党・野党の区別なく一致団結して、生きがいのある豊かな国づくりを進めることが、法改正以前の話ではないか・・と思います。

誰にとっても暮らしやすい国になれば、心の余裕、思いやりも増え、非情な事件や凶悪な犯罪もちょっとは減るのではないかと期待できますし。

人民の自由は、国家の強さに比例する。
ルソー

近ごろの政治は、経済的な豊かさの追求が第一義的なものであり、そのあり方には、国民の自由に混乱を生んでいるようにも感じます。

“そもそも国家とは誰のものなのか? 政治とは誰のためにあるのか? 何をするのが政治家なのか?”

すべては国と国民との信頼関係であり、信頼のもとに自由が約束されます。

信頼と自由が国としての強さを築き上げていくはずです。

また、それがその国としての価値であり、信頼と自由のもとに育まれた国民の価値が、個々の生きがいにつながるはずです。

国家の価値とは、究極のところそれを構成する一人一人の価値にほかならない。
ジョン・スチュアート・ミル