チル=イズム

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この VUCAと言われる今の時代だからこそ注目すべきパンクスピリット 〜 Punks not Dead⁈ 〜

こんにちは!
HIMA-JIN WALKER です

いつの時代も先を見通すことは困難で、不確実と不安定から逃れることはできませんが、近ごろのVUCA (Volatility, Uncertainty, Complexity, and Ambiguity)と言われる時代は、ありとあらゆる場面で想像を絶する変化や出来事が生じ、日々不安感が増大しています。

このような状況下では、社会生活の全体において、柔軟に対応するチカラが求められます。

そして、このような環境とうまく調和していくためには、柔軟性、適応力、創造力などが求められます。

また、目まぐるしく変化する技術やグローバル化、ボーダレス化などに伴い、情報が急速に増えているため、情報を見極めるチカラや判断力も重視されます。

一方で、VUCA時代には、不確実性やリスクが高まると同時に、新しいチャンスや創造的なソリューションが生まれる可能性もあります。

このような環境下では、自分をイノベートすることも大切になります。建設的に、ときに破壊的に。

パンクとは?

創造と破壊。これは、1970年代から80年代に音楽を通じて革命的な衝撃を与えたパンクロックに通じるものがあります。

パンクロックは1970年代にイギリスで発展した音楽ジャンルで、当時の若者文化に強い影響を与えました。

これは、それまでになかった(できなかった)政治的メッセージや社会批判を含む歌詞と、シンプルでパワフルなサウンドが一番の特徴です。

特筆すべきは、パンクロックは音楽だけでなく、ファッションやカルチャー、政治的活動など、多方面に影響を与えたこと。

特に、パンクカルチャーは、それまで主流だった伝統的で階層的な社会的・政治的・文化的システムに対する反発をストレートに表現しました。

過激なファッションであったり、激しいステージングで、Oi やポコなど、荒々しく跳び回る観客と一体になってフラストレーションをメッセージとして体現するスタイルが、パンクは暴力的で、危険なものという印象を与えました。

パンクスピリット

パンクロック・ムーブメントは、以前にない新しいアプローチで、音楽だけでなく、カルチャー、政治的な活動に対する考え方をも変えてしまいました。

そして、その根源にあるのが、パンクスピリットです。

パンクスピリットとは、パンクロック・ムーブメントが生んだ文化的な傾向や考え方の元になるものを指します。哲学的思想のひとつとも言えるでしょう。

パンクスピリットは、革新的で批判的な観点から社会や政治にアプローチすること、自分自身を表現すること、独自性や個人の自由、マイノリティ、アイデンティティを肯定し、尊重することなどを基本としています。

これらパンクスピリットは、今日でも多くの人々に支持されており、多くのサブカルチャーや社会運動、社会生活にも多大な影響を与え、革新的な考え方などを奨励するなど、現代社会においても重要な役割を果たしています。

キープ・ザ・ピース

また、パンクロック・ムーブメントの多くは、戦争や平和に関する批判的なメッセージも含んでいます。これは、パンクロックのルーツが、70年代のイギリスで、政治的不満や社会的問題に対する不満が背景となっています。

このような背景から、パンクロックのミュージシャンやファンたちは、戦争や平和に関連するテーマに対して批判的な観点から積極的にアプローチしていました。

例えば、CRASSというバンドは、パンクロックのポリシーである「Do It Yourself(DIY)」を踏襲しながら、特に政治的なメッセージを強調したパンクロック・バンド(アナーコパンク)として知られており、彼らの歌詞には、核戦争や人権問題、環境問題など、平和や自然保護に関連するテーマがしっかり含まれていました。

そうです、VUCAの今の時代の課題感そのままです。

このように、パンクロックというのは、音楽だけでなく、ファッションやアート、カルチャーなどにも影響を与え、戦争や平和に関するテーマに関して批判的な観点からアプローチすることを通じて、平和や公正な社会の実現を追求することを目的としていたわけです。

VUCA時代とパンクスピリットは、不確実性や変化の激しさに対する対応策として関連しています。

パンクスピリットとは、困難な状況下でも創造力や自己創造力を発揮することを指します。

新型コロナやウクライナ戦争、ミャンマー情勢、あちらこちらで今もなお続く内戦問題。一方では、自国第一主義主張でこぞって核国家・武力国家へと退化を目論む稚拙化する政治など、激動で複雑化、変態化する今のこの時代だからこそ、パンクスピリットについて、改めて注目すべきではないか? と考えながら、その当時のパンクロックに耳を傾けています。