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リベラルアーツで、VUCA時代に対応する「自由な人間」になろう!

こんにちは!
HIMA-JIN WALKER です

VUCAとは、変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)の頭文字をとった言葉で、現代社会の特徴を表す言葉として広く使われています。

VUCAの時代には、予測できない変化や課題に対応するために、柔軟な思考や創造力が求められます。そこで注目されているのが、「リベラルアーツ」という教養教育です。

リベラルアーツとは、「自由な人々」を意味するラテン語「liberalis」からきており「人間として普遍的に必要な教養」を指します。古典的なリベラルアーツは文法・修辞学・論理学・算術・幾何学・天文学・音楽の7科目から成り立ちましたが、現代では人文科学・社会科学・自然科学・芸術等の幅広い分野を含むものとされています。リベラルアーツは、歴史学、心理学、哲学、芸術などの人文科学や社会科学を中心とした幅広い分野の知識や思考法を身につけることを目的とした教育です。リベラルアーツは、「自由な人間」を育むことが目標であり、「自由」とは自分自身や社会や世界を理解し、主体的に判断し行動することを意味します。


リベラルアーツの魅力と効果

では、リベラルアーツはVUCAの時代にどのような魅力があり効果をもたらすのでしょうか?

今回は、以下の3つの観点から考えてみます。

1.問いを立てる力

リベラルアーツでは、様々な分野や視点から物事を見ることができます。それによって、「何が問題なのか」「どういう背景があるのか」「どういう視点があるのか」「どういう方法で解決できるのか」など、問題解決に必要な問いを立てる力が養われます。問いを立てる力は、既存の枠組みや常識に囚われず、新しい発想や価値を生み出す創造力にもつながります。

2.コミュニケーション能力

リベラルアーツでは、自分の考えや感想を他者と共有したり議論したりする機会が多くあります。それによって、「自分の意見を明確に伝える力」「他者の意見を尊重して聞く力」「異なる意見や価値観に対して理解し対話する力」など、コミュニケーション力が高まります。コミュニケーション能力は、多様性が増す社会で協働する能力や信頼関係を築く能力にもつながります。

3.QOL(Quality of Life)向上

QOLとは、「生活の質」や「幸福度」を表す指標です。QOLは個人的・主観的・多次元的な概念であり、「健康」「経済」「教育」「文化」「環境」「社会関係」など、様々な要素が影響します。リベラルアーツは、自分や他者や社会や世界について深く理解することで、QOLを向上させることができます。例えば、歴史や哲学を学ぶことで自分の価値観や生き方について考えることができたり、心理学や芸術を学ぶことで感情や感性を豊かにすることができたりします。また、リベラルアーツは、自分の興味や関心に応じて学べるものなので、学ぶこと自体が楽しく充実感を得られます。

以上のように、リベラルアーツはVUCAの時代に必要なスキルや能力を育むだけでなく、QOLを高める効果もあります。
リベラルアーツは専門的な知識ではありませんが、専門的な知識を活用するための基盤となるメタスキルです。リベラルアーツを学ぶことで、「自由な人間」としてVUCAの時代に対応し、幸せに生きることができるのです。


リベラルアーツを学ぶには

リベラルアーツを学ぶには、さまざまな方法があります。ここでは、独学でリベラルアーツを学ぶ3つの方法を紹介します。

1.専門知識軸を持つ

自分の専門分野や職業に関する知識を深めるとともに、その知識の背景や意義、応用範囲などを広げることです。例えば、経済学や法律学などの社会科学や、数学や物理学などの自然科学などが該当します。専門知識軸を持つことで、自分の仕事に必要なスキルや能力を高めるだけでなく、他の分野との関連性や社会的影響力も理解できるようになります。

2.専門外の知識軸を持つ

自分の専門分野以外の幅広い分野に関する知識を身につけることです。例えば、歴史や哲学などの人文科学や、美術や音楽などの芸術文化などが該当します。専門外の知識軸を持つことで、自分の視野や感性を広げるだけでなく、異なる視点や価値観に対して理解し対話できるようになります

3.教養軸を持つ

一般的に教養と呼ばれるような基礎的かつ普遍的な知識や思考法を身につけることです。例えば、国語力や読解力、論理力や批判的思考力、コミュニケーション力や表現力などが該当します。教養軸を持つことで、情報収集や判断・判断・伝達・発信する能力が高まります。

読書をする
読書は、リベラルアーツの基本です。さまざまな分野やジャンルの本を読むことで、知識や視野が広がります。また、読書は、文章力や論理力、想像力や感受性などのスキルも鍛えます。読書をする際には、ただ読むだけでなく、内容について考えたり感想を書いたりすることが大切です。

オンライン講座を受ける
オンライン講座は、自宅や職場で気軽にリベラルアーツを学ぶことができる方法です。インターネット上には、さまざまなテーマやレベルのオンライン講座があります。オンライン講座を受ける際には、自分の興味や目的に合ったものを選び、積極的に参加したり質問したりすることが大切です。

ディスカッションをする
ディスカッションは、リベラルアーツの応用です。他人と意見交換することで、自分の考え方や表現力が磨かれます。また、ディスカッションは、異なる視点や価値観に触れることで、思考の幅や深さが増します。ディスカッションをする際には、相手の意見を尊重したり反論したりすることが大切です。

以上が独学でリベラルアーツを学ぶ方法の一例です。これらは相互補完的であり、バランスよく取り組むことが望ましいです。

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リベラルアーツを学ぶメリット

リベラルアーツはもちろん仕事以外にも役立ちます。リベラルアーツを学ぶことで、例えば、以下のようなメリットがあります。

自分自身や社会について深く理解することができる
リベラルアーツは、人間や文化や自然など、さまざまなテーマについて幅広く学ぶことができます。それによって、自分の価値観や感性や思考力を磨くことができます。また、他者や異文化や現代社会の多様性や複雑性に対しても、寛容で柔軟な姿勢を持つことができます。

興味や関心を広げることができまる
リベラルアーツは、自分の専門領域だけでなく、他の分野やジャンルにも目を向けることができます。それによって、新しい発見や知識や学びの機会を得ることができます。また、異なる視点や知見を統合することで、創造的なアイデアや解決策を生み出すことができます。

人生を豊かに楽しむことができる
リベラルアーツは、美術や音楽や文学などの芸術作品に触れることも含みます。それによって、感動や喜びや感謝などの感情を味わうことができます。また、読書や音楽鑑賞、映画鑑賞などの趣味活動もリベラルアーツの一環です。それによって、日常生活に彩りや癒しを与えることができます。

以上のように、リベラルアーツはもちろん仕事以外でも役立ちますし、人生そのものを豊かにする教養です。


VUCAの時代の今だからこそ必要なリベラルアーツ

VUCAと言われる今の時代に生きる私たちは、どのような能力や知識を身につけるべきでしょうか?

答えは一つではありませんが、一つの有力な提案がこのリベラルアーツです。

リベラルアーツ教育では、「何」を知るだけではなく、「どう」知るか、「どう」考えるか、「どう」伝えるか、「どう」行動するか等のスキルや態度も重視されます。また、異なる視点や価値観に触れたり、自ら問題提起したりすることも求められます。

そんなリベラルアーツ教育は、VUCA時代にこそ必要だと言われています。その理由は以下の通りです。

◎ VUCA時代では変化への対応力や創造力が求められますが、それらは専門知識だけでは身につきません。多様な分野から知識や思考法を得ることで柔軟性や発想力が高まります。

◎ VUCA時代では不確実性や曖昧性への対処力が求められますがそれらは専門知識だけでは解決できません。異なる視点や価値観に触れることで多面的な理解や判断力が高まります。

◎ VUCA時代では複雑性への分析力や統合力が求められますが、それらは専門知識だけでは不十分です。自ら問題提起することで問題解決能力や主体性が高まります。

◎ VUCA時代ではコミュニケーション能力や協働能力が求められますが、それらは専門知識だけでは習得できません。どう伝えるか、どう行動するか等のスキルや態度を身につけることで人間関係や社会貢献に役立ちます。

以上のように、リベラルアーツ教育はVUCA時代に必要な能力や知識を育てるための有効な手法です。

しかし、リベラルアーツ教育は学校だけで行われるものではありません。私たちは日常生活の中でもリベラルアーツ的な姿勢を持つことができます。

例えば

  • 興味のある分野以外にも幅広く読書したり、音楽や映画、美術鑑賞をしたりする
  • 異文化や異業種の人と交流したり、ディスカッションしたりする
  • 自分の考えをロジカルに整理して発表したり、フィードバックを受け入れたりする
  • 新しいことに挑戦したり、失敗から学んだりする

等々です。

VUCA時代は不安や困難に満ちていますが、同時にチャンスや可能性も広がっています。
リベラルアーツ的な姿勢を持って、自分自身を成長させ、チャンスを逃さないようにいきましょう!