こんにちは!
HIMA-JIN WALKER です
今回は、ニューロマンティックという昭和の時代のムーヴメントのこと。
ニューロマンティックとは?
ニューロマンティックとは、1970年代後半のロンドンで生まれた音楽とファッションの連動によるムーヴメントです。
ポストパンクのニューウェーブから派生したこのジャンルは、シンセサイザーを多用したエレクトロポップのサウンドや、グラムロックから受け継いだ中性的で華やかなファッションが特徴です。
ニューロマンティックは、1980年代前半に第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれるブームを巻き起こしましたが、その後間もなくあっという間に収束へと向かいました。
しかし、その後の音楽シーンやファッションに大きな影響を残しました。
ニューロマンティックの代表的なバンド
ニューロマンティックの代表的なバンドとして、以下のようなバンドがあります。
デュラン・デュラン
ニューロマンティックの最大の功労者で成功者です。ダンサブルでキャッチーな曲や、美しいビジュアルで世界中のファンを魅了しました。
カルチャー・クラブ
中性的で妖艶な美しさのボーイ・ジョージが有名です。ソウルフルな歌声とポップでキャッチーなメロディの楽曲が多数ヒットしました。
スパンダー・バレエ
ニューロマンティックの先駆的なバンドです。ゴージャスで優美なサウンドとファッション、AORなニューウェーブ・サウンドが特徴的です。
ヒューマン・リーグ
テクノポップやシンセポップを多用した音楽が特徴的です。初期は実験的なエレクトロニック・ミュージックが多く、後期はキャッチーでダンサンブルなサウンドが主流に。
ニューロマンティックの影響
ニューロマンティックは、その後の音楽シーンやファッション、カルチャーにも大きな影響を与えました。
例えば、マドンナやレディー・ガガなど、世界を代表するポップスターたちは、ニューロマンティックのファッションやメイクを取り入れたり、ニューロマンティックの中性的で華やかなイメージや、エレクトロ・ポップのサウンドに感化されたりしているようです。
また、ビジュアル系やゴシック系などのサブカルチャーも、ニューロマンティックの流れを汲んでいます。
ビジュアル系は、ニューロマンティックの中性的で派手なファッションやメイクを日本風にアレンジしたもので、日本独自のビジュアル系バンドへと発展していきました。
ゴシック系は、ニューロマンティックの暗くて厭世的なイメージやサウンドを強調したもので、Bauhaus や Siouxsie and The Banshees などがその代表的なバンドです。
ビジュアルという点では、MTVやミュージック・ビデオの発展も、ニューロマンティックの台頭によって促されたとも言えます。
ニューロマンティックのバンドは、音楽だけでなく、ビジュアルやパフォーマンスも表現方法としてとても重視しました。そのため、ミュージック・ビデオにこだわることで、自分たちの世界観やメッセージをうまく伝えることができました。
80年代の初めにスタートしたMTVは、そのインパクトの強さから、ニューロマンティックのバンドのミュージック・ビデオを積極的に放映。
これらの人気によって第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンが巻き起こったと評価することもできます。
<以上、あくまでも私見によるコラムです。予めご了承くださいませ。>