
1970年代後半から80年代あたりの日本のパンクムーブメントは多様で、独特で、アンダーグラウンドさがむしろ過激さを助長し、メジャー以上に熱いエネルギーを放っていました。
80年代後期以降は、音楽性やメッセージ性よりも、見た目を重視するいわゆるビジュアル系にへと移り変わり、本場ロンドンのパンクからニューウェーブへと移り変わったそれとシンクロし、そのあたりも興味深かったです。
当時の日本のトラディショナルなパンクバンドで、まず頭に浮かぶのがモッズ。
デビュー当時のストレートなメッセージが伝わりやすく、シンプルなんだけど心に響く楽曲がギッシリと。
特に、デビューアルバム「FIGHT OR FLIGHT」は秀悦。「Two Punks」は名曲です。
モッズを含めて、九州にはホットなバンドがいっぱいでした。よく言われる「めんたいロック」です。
シーナ&ザ・ロケッツと、鮎川誠氏のサンハウス、俳優の陣内孝則氏がボーカルのロッカーズ。 大江・花田氏のルースターズも。
また、東京ロッカーズという、日本のインディーズの原点を感じたあたりは濃いです。
フリクションとかリザードとか、S-KEN、ミスター・カイトというバンドなど。
ド派手なパフォーマンスで有名なスターリン。 遠藤ミチロウ氏の常に戦う姿勢(過激なまでのステージングなど)には驚嘆の連続でした。
名前からしてパンクな、アナーキー。
インパクトが抜群で、今では有名な作家・町田町蔵氏のINU。
ビジュアル系の源流とも言える、オート・モッド、マダム・エドワルダ、サディ・サッズ、ウイラード。
ハード・コアなギズム、ガーゼ、ガスタンク。
女性のバンドでは、ゼルダ。
変わったところでケラの有頂天、あぶらだこ、ボガンボス、戸川純さん。
インディーズから一気にメジャーになったブルーハーツ、ジュン・スカイ・ウォーカーズ、ラフィン・ノーズ、ケンジ&ザ・トリップス などなど、とにかく層が分厚い時代でした。
また、大阪にはコブラ、名古屋にはスター・クラブ、原爆オナニーズ、ブランキー・ジェット・シティ、ゴッドなどなど、地方にも個性的でアグレッシブなバンドがいっぱいでした。
この時代のパンクをはじめとする日本のロックムーブメントも多様化し、ユニークでおもしろい時代でした。
<以上、あくまでも私見によるコラムです。予めご了承くださいませ>